折りたたみが出来るドローン、DJI MAVICを買いたいと言いつつも時間ばかりが過ぎていき、終いにはDJIからよりコンパクトな次のモデルの噂が出てきて気になってしまい、正式発表まで買うに買えていなかった僕です。

そんなDJIが発表したのがSPARKです。今回のエントリーでは個人的に気になっている点や過去モデルと比較して、結局どれがいいのか、思ったところをまとめてみたいと思います。

自撮りドローンSPARK

DJIが発表したSPARKはMAVICよりもずっと小さなドローンです。

大々的に押し出されているのは様々なセンサーやジェスチャーなどの機能を使ったセルフィー自撮り機能。

DJI JAPANの公式動画がとても参考になります。

大きさは143×143×55(mm)重さは300g

本体重量は300gとなっており、MAVICの重さが743gですから、半分以下で非常に軽いと言えるでしょう。

しかし残念ながら200g以下とはならず、日本国内の規制対象となります。こうなると首都圏では殆ど飛ばせる場所がなく、日本人はなかなか手が出せないと思うんですよね結局。

またドローンにおいて軽さは必ずしも正義とはいえず、飛行安定度が低下すると言われています。

SPARKは風の影響を受けにくいデザインとのことでスペックにも20~28km/hに耐えられると書かれています。スペック的にはMAVICと大きく変わらないようですが果たして。。。

4Kは無し

DJI SPARKはFHD動画のみで、4Kでの撮影に対応していません。正直意外でした。より初心者や低価格を意識したためでしょうかね。

とは言ってもスマホで動画を見るくらいであればHDでも充分です。実際4Kで撮ったらデータの扱いとか編集も大変なんですよね。

しかし画質はやはり差が出ます。下記の動画では画質をわかりやすく比較しています。

4Kで見るとその差は歴然ですし、HDで見ても結構差があるように感じます。

ただ今後4K対応の後継モデルなどがでる可能性もあるのかもしれません。

2軸ジンバル

空撮動画を撮る上で欠かせないのがこのブレをソフトウェアではなく、実際に動かして吸収するジンバルなのですが、SPARKには2軸ジンバルがついています

この小ささ重さにジンバルがついているのですから凄いですよね。。MAVICは3軸ですから結構差が出るかなと思ったのですが、既にアップされている動画を見ても滑らかな映像となっていて問題なさそうに見えます。

標準セットではプロポは付属しない

様々なセンサーやジェスチャーによる自撮り機能をよりアピールしていたこともあり、プラポと呼ばれるコントローラーは標準では付属せず、追加オプションで購入する形です。

追加のコントローラーでの操縦可能範囲は2km。ちなみにMAVICは7kmです。少し短いと思うかもしれませんが飛行時間も短いですし、2kmって結構ありますからね。

ただMAVICでもそうでしたがスマホで操作することも可能です。ただし距離は80m、高度は50mまでとのこと。

ひょっとしたらWiFi Extenderを使って距離を伸ばすという裏技が使えるかもしれませんが。。。

個人的にはスマホで操作出来る範囲の距離よりも飛ばしたいのでSPARKを買うとしても、プロポも買うことになりそう。

しかもプロポ単品の価格が18,800円と高いので、個人的に買うとしたらプロポのある91,800円のフライモアコンボを買うことになるでしょう。

あれ、結構高い。。。

USBで充電可能

SPARKで最も良いよ思った機能が本体がUSB充電可能な点。MAVICやphantomは専用のACアダプターが必要でこれが意外と大きくて重たいんですよね。。。

僕は1年半ほど前にカメラをCanonからSONYに買い替えたのですが、この買い替えもSONYのカメラはUSBで充電が可能で、持ち物が少なくなりました。
専用充電器はやっぱり邪魔くさいんですよ。

MAVICの充電器の重さは公式サイトに記載がないのでわかりませんが、所有していたPhantom2のもので350gありMavicのものは多少小さく見えますが、300g近くはあることが想像出来ます。

項目 Mavic SPARK
本体重量 743g 300g
プロポ重さ 316g 推定300g
充電器 推定300g 必要なし
合計 1350g 600g

実際にドローンを飛ばそうと旅行に持っていく必要のある荷物を比較するとトータル600g近く差が出ることがわかります。

またモバイルバッテリーからも充電可能になり出先でバッテリーを使い切っても再充電が可能です。

価格はUS499ドル、日本は65,800円

相変わらず日本の価格設定が高いですね。今回も一年分の保険が含まれているのでしょうか。。。

旅行に最適なドローンはどれ?

さてそれでは旅行に持っていくには結局どのドローンが良いのでしょうか。

表にして主だったスペックを折りたたみが出来るMAVIC、今回発表になったSPARKそして200g以下で日本の規制のから外れるdobbyの3機種を比較してみました。

項目 Mavic SPARK dobby
サイズ(mm) 83x83x198 143×143×55 135×67×36.8
本体重量 743g 300g 199g
プロポ距離 7km 2km 100m
プロポ重さ 316g 不明 なし
カメラ 12.35MP 12MP 13MP
レンズ F2.8 28mm F2.6 25mm 28mm F2.2
4K X(FHD)
ジンバル 3軸 2軸 X
飛行時間 27分 16分 9分
USB充電 X
価格 129,800 65,800 42,000

日本でも飛ばしたい人にはdobby

日本でとりあえずドローン飛ばしたいという人は200g以下のdobbyになるんでしょうか。

ただジンバルがないため綺麗な映像は期待できず個人的には全然おすすめできません。

カジュアルなSPARK

飛ばせる場所が沢山ある場所に住んでいたり、海外旅行に小さく軽く気軽に扱えるドローンがほしい方はSPARKでしょう。

初めてのドローンとしても扱いやすいでしょうし、本格的に空撮をしたいという人以外は多分SPARKで良いのではないでしょうか。

ある程度飛ばすこと、映像を撮ることを楽しみたい人はMAVIC

綺麗な映像を撮ることを目指す人はやはりMAVICになるんでしょう。
SPARKがコンデジやスマホならMAVICはより画質にこだわるミラーレスカメラといったところかなと感じます。

僕はやっぱりここかなぁ。。。

その他の選択肢

旅行に持っていくにはDJI Phantomは大きく今やかなり厳しい選択肢と言えるでしょう。映像を仕事にする人が持つ機体と言えるんではないでしょうか。

またdobbyをリリースしているdobbyのZEROTECHが MAVICのような折りたたみドローンのリリースを控えているようです。こちらは気になりますが、GOPROカルマも全然のようで、DJIがドローン業界では一歩リードしているように感じますね。

結局、自分はどれ買うか

旅行にはやはり小さく軽いものが良いですよね。ただ個人的にドローンが欲しい理由は空撮映像を撮りたいというところ。

そうするとジンバルが非搭載のdobbyは厳しいんです。個人的には選択肢はMAVICとSPARKの2択となります。

ただ今回様々なスペックや実際のレビュー動画を見て個人的な感想を述べてしまえばSPARKの魅力は小ささとUSBで充電可能な点のみです。飛行距離や画質など満足できない点も多く中途半端な印象を受けました。

仮にUSBでMAVICが充電可能なら迷わずMAVICかなと思ってしまうほど。

とはいえもう選択肢はUSBで充電出来ないMAVICかSPARKの2択です。正直どっち買うかまだ悩んでいます。

他の参考になるレビュー動画

例によってCASEYのレビュー

基本的な事をかなりまとめてくれている動画、そこそこ風のある中を飛ばしています。