2013年からタイ、ミャンマー間の陸路国境が解放され
旅行者が自由にヤンゴンまで行けるようになりました。
それ以前はミャンマーに陸路で入国こそできるものの、入国した周辺までしか観光することが出来ず、ヤンゴンなどの都市へは飛行機を利用する必要がありました。
バンコクからヤンゴンまではLCCで5000円程度で行くことが出来るのですが、悪路で大変だというこのルートをそんな事情もあり、敢えて陸路で旅してみました。
この区間に関しては調べても良くまとまっていたブログが見つからなかったので、まとめてみることにしました。
INDEX
ミャンマーのビザ
ミャンマーを旅行するにはビザが必要です。
1日のみならアライバルビザが取れますが、それ以外の場合はビザを取得しましょう。
インターネットでの取得と各国にあるミャンマー大使館などに尋ねて取得する方法があります。
ちなみに僕は最安値で取ることが出来るバンコクにて2営業日待つ方法で取得しました。
料金比較
- インターネット:US$50
- バンコク即日:1,260バーツ
- バンコク1営業日:1,035バーツ
- バンコク2営業日:810バーツ
インターネットでの取得
最もお手軽な方法ですが手数料が高いです。
日本から短期旅行の場合はこの方法がベストでしょう。
ミャンマービザ申請
http://evisa.moip.gov.mm/index.aspx
バンコクでの取得
バンコクではミャンマー大使館はBTSスサラック駅の近くにあります。
ミャンマービザを取得する場合、利用可能なのは月曜日から金曜日(タイ、ミャンマーの祝日は休館)
- ビザ申請 :9:00から12:00まで
- ビザ配布 :15:30〜16:30まで
という何とも面倒なルールがありますので注意して下さい。
詳しくはこちらのブログに掲載されています。
タイの国境の町メーソート
2014年現在、タイからミャンマーに陸路で旅出来るのはこのメーソート – ミャワディー間のみのようです。
他にもタイの北メーサーイータレチクなどがありますが、ヤンゴンなどその他の都市に行くには飛行機を利用しなければならないとのこと
僕はチェンマイからバスでメーソートに行きました。
料金は333バーツ。時間は9:30発と13:10発があります。
ミャンマー側に入ってから道が酷く大変と聞いていたのですが、このメーソートまでは余裕と踏んでいたら山道で久しぶりにバス酔いしました。
チェンマイからはおよそ8時間ほどでメーソートに着きます。
もちろんバンコクからもバスが出ている模様です。
ミャワディ
タイのメーソートから行けるミャンマーの国境がミャワディ。ミャワディに入るとイミグレーションで会った
やたら口達者な男がSIMのこと両替のこと、移動のことなど、親切に色々と案内してくれました。
こういう人はだいたい怪しいケースが多いので警戒するのですが、彼は一応入国審査施設にいた係員でした。
早速ミャンマーのSIMカードを入手しようと考えたが。。。
ミャワディではなんとタイのSIMが売られています。
国境近くで、タイのSIMが安定して使えているからとのこと。
ミャンマーで使えるSIMを探してみましたが、通話のみのMPTのみで、インターネットが使えるSIMは無いとのことでした。
移動
ミャワディからヤンゴンや、ゴールデンロックのあるあたりのパゴー、チャイテーヨー、キンプンあたりを目指すのが一般的です。
このミャワディからの山越えの道が細く、悪路でなんと片側のみの通行で偶数日と奇数日で行ける方向が決まっているとの事でした。
正確な情報が欲しかったので調べたところ、JETROのwebサイトに記載がありました。
- 奇数日 ヤンゴン、パゴーからミャワディ方面
- 偶数日 ミャワディからヤンゴン、パゴー方面
実際に僕は2014年11月28日にミャワディからチャイテーヨーに向かいました。
しかしこの記事を書いている時に思いついたのですが、本当にこの通りに運用されているのかは少し疑問が残ります。
なぜなら31日が月末日だった場合、1日も奇数日でヤンゴンからミャワディ方面が続いてしまうからです。
いざチャイテーヨーへ
入国審査の際、出会った男が案内してくれた旅行会社にパゴー出来ればチャイテーヨーに行きたいと伝えるとバスは朝9:30の一本のみで、その時既に11時でそれ以外の方法を取ることに。
他の方法を尋ねたところ、バスじゃなくてカーで良いならと言われ、一般車なのか三菱のミニバンに乗り込むことに。
チャイテーヨーまでで、料金は18000チャット。
旅行会社ではパスポートとビザのコピーを大量に取ってたのですが、関所のような場所が何箇所もあり、その度にコピーを渡して行っていました。
噂通りの悪路
道は噂に聞いていた以上の悪路で、大きな穴が沢山空いていたり、大きめの砂利が混じったボコボコのコンクリートかほとんど、舗装されていない砂埃が巻き起こる箇所も沢山ありました。
まるで遊園地のアトラクションのように揺れ、アドベンチャー感満載です。(僕が経験した道の中で最も悪い道でした)
日によって方向が決まった片側のみの通行である理由がわかります。
途中、遅い車をカーブの際にインから、どんどん追い抜き、過積載の車が横転していたり、小さな電気も水道も通って無さそうな家の横を車はどんどん進みました。
3時間ほとでしょうか山道をようやく越え、休憩。その後は割と一般的な道となりました。
乗り換え
延々とその後も走り続けるわけですが、運転手がタイで言えばソンテウのようなトラックを止め何か話し始めました。
すると、こっからは道が別れるからお前はあっちに乗れと。
なんと、僕の乗ってきた車はヤンゴン行きで、トラックはパゴー行きだったのです。
そんなこんなでトラックに乗り換えることに。
日本の軽トラのような車でスピードが遅く、結局チャイテーヨーについたのは夜8時を超えていました。
道中の景色は奇岩などの自然とサンセット、ローカルな暮らしが垣間見れ、なかなか見応えのあるものでした。
キンプンへ
チャイテーヨーにつくと夜8時も過ぎているのに、ワラワラと人が集まってきました。まるでインドを思い出します。
どこのホテルに泊まるんだ?
タクシー乗るか?
キンプンに行くか?
なんでもチャイテーヨのホテルは値段が高いということで(真偽不明)、そこから更にバイクタクシーに乗ってキンプンに向かいました。
この日キンプンまで行けるとは思っていなかったのでラッキーでした。
結局この日、ミャワディからキンプンまでのおよそ12時間の大移動となったのでした。