前回のエントリー香港よりも最早、僕にとって楽しみになってしまったのが、中国の深センの訪問。

ご存知のように中国は世界の工場であり、この国で作られたものが世界中に運ばれて売られているのです。

特に深セン、広州、香港、マカオを含むこれらの場所は珠江デルタと呼ばれ、出稼ぎ労働者を含めた域内人口は4000万人を超えると言われます。

これは東京神奈川埼玉千葉を含む首都圏の人口3500万を上回る規模です。いつも帰国して成田空港から都心に向かう道のりで東京首都圏がいかに大きい街か毎回感じるので、この規模がどれだけ大きいのかと考えてしまいます。

更にこれらの場所は未だ発展途上で物凄い勢いで成長しています。特に東莞にパソコン・電気製品などを製造する外資系企業の工場が多く進出し、世界有数の製造業の集積地として知られています。

また深センは個人用ドローンでは圧倒的no1のDJIの本拠地であり、世界一の世界の秋葉原というべき、巨大電子街、華強北があります。僕が深センに来た目的は主にここを尋ねることが目的でした。

深センへのアクセス

深センの地下鉄の様子

深センの地下鉄の様子

深センへはもちろん飛行機で直接アクセスすることも出来るのですが、オススメはLCCでの香港経由。

中国深センへは香港から電車で簡単に来ることが出来ます。

電車では九龍島から約1時間ほどです。他にも利用した経験はないのですが、香港国際空港から直接深センに行くフェリーが出ています。

香港国際空港からフェリーでの移動に関しては下記ページが非常にまとまっていて参考になります。

最近は日本からLCC各社が香港まで片道6,000円ほどのセールを頻繁にしているので深センにも本当に気軽にいけるようになりました。

ちなみに格安航空券の検索はスカイスキャナーがオススメですよ。

深センを歩いて

無数の立ち並ぶ高層マンション

無数の立ち並ぶ高層マンション

町中を走る電動バイク

町中を走る電動バイク

深センは不思議な街です。なんというか最先端のハイテクな部分と中国らしいメチャクチャでアナログな部分が混在しているからです。

まず香港から国境を越えれば物価が一気に下がります。おそらく香港も観光客が多く訪れる中心部を除けば物価は下がるのでしょうが、それでも感覚的には、その差は2/3から半額近くになるイメージです。

地下鉄は東京には及ばないものの、世界中の都市と比較すれば首都レベルに広がっています。駅や電車は非常に綺麗で整備されています。

特に駅は人の流れを制御出来るように人々を誘導する柵が沢山設けられていて、プラットフォームには扉が設けられ線路には人は立ち入れません。

電車の窓に映し出される映像広告(右側)

電車の窓に映し出される映像広告(右側)

地下鉄に乗ると、窓の外に映像が流れる見たことの無いタイプの広告を見つけることが出来ます。一方で音を全開でスマホやタブレットで動画を楽しむ自由な雰囲気にも出会います(笑)

街を歩けば建設中の場所も多く、すごい勢いで発展している様子を伺い知ることが出来ます。

特に郊外のタワーマンションがこれでもかと立ち並ぶ光景は圧巻です。ちょっと地下鉄に乗って訪ねてみた北部だけでも豊洲が10個以上ある感じ。

まだまだ立ててます

まだまだ立ててます

何でも人口が把握出来ない田舎から人、労働力を集め、安く住宅を提供し都市部に住ませ政府が生活実態を把握する目的があるという話を同行の友人から聞きましたが、それにしても本当に凄いです。

新しい街だけあって幹線道路は車線が片側に4,5本走っていたりして渋滞している道は少なくよく流れています。一方、歩道を自転車や電動スクーターで逆走するなどメチャクチャな部分も多々あります。

レンタル自転車

レンタル自転車

スマホでQRコードを読み込んで利用

スマホでQRコードを読み込んで利用

レンタル自転車や電子マネーも普及しています。インターネットの記事では最近は電子マネーがないと中国は面倒なんて意見すら見かけましたが、僕は全部現金で過ごしました。ただどこでも電子決済が進んでいるのは確かです。

大きな駅には日本と遜色のないショッピングモールがあるかと思えば、人気のスニーカーのフェイク品が売られているフェイクマーケットを見つけることも出来ます。

路地裏に入れば下町の雰囲気も

路地裏に入れば下町の雰囲気も

美味しかった肉まん

美味しかった肉まん

ちょっと路地裏に入ると下町っぽい雰囲気が漂います。肉まんを買ってみたら一個20円くらいでした。しかも美味しかった。

深センでのSIMや通信手段

今回深センでは香港で購入した香港と中国本土で使える中国移動香港のSIMを利用しました。

以前はChina Unicom(中国联通)のSIMカードを深センで購入したのですが既にご存知の方も多いと思いますが、中国で購入したSIMやホテルなどのWiFiでは政府がインターネットに利用制限をかけていて一部のgoogle、facebook、lineなどの必要不可欠なサイト、サービスにアクセスすることができません。

前回訪問時のChina Unicom(中国联通)を使った時の記事

しかしこのSIMを使えば問題なくgoogleなどにアクセス出来る上、日本ではamazonから購入していくことも出来る(値段もほとんど変わらない)ので非常にオススメです。

またこれらのアクセスに関する問題はVPNを使うことによって解消することが出来ます。僕は中国に行くときは毎回2ヶ月まで無料で使うことが出来るセカイVPNを利用しています。設定は面倒ですが、速度も比較的早くオススメです。

深センでのホテル

深センでのホテルは華強北近くに取りました。華強北から徒歩10分くらいの場所で個室が1,000円ほどからあります。

中国のホテル予約はBooking.comが比較的掲載数が多いと思います。

深センの場合、特にタクシーを使わず費用を抑えるのであればホテル探しは地下鉄の駅を参考に取るのが良いでしょう。香港から行く場合、香港とのボーダーがある羅湖駅から乗換なしで行くことが出来る1号線沿いが便利ですよ。

華強北にドローンと電動の乗り物を見に

人々が行き交う通りの上を飛び回るドローン

人々が行き交う通りの上を飛び回るドローン

世界一の電子街華強北(ファーチャンペー)。香港との国境がある羅湖から華強北へは地下鉄で行くことが出来ます。

華強北には2013年以来2回目の訪問。

前回来た時は夢中でスマートフォン関連の物を探しました。当時の僕の興味はまだスマホにありました。販売開始前のiPhoneのパーツなどが売られていてとても興奮したものです。

当時の記事はこちら。

今、僕が夢中なガジェットといえばドローン電動の乗り物。これらのものを探して回りました。

華強北で探すドローン

未だ見ぬドローンを探し求めて

未だ見ぬドローンを探し求めて

謎のドローンが沢山並ぶ

謎のドローンが沢山並ぶ

ドローンを扱うお店は沢山あり、見たことも無い機体を沢山見かけました。

歩行者天国になっているストリートではそんなドローンショップがデモンストレーションで町中を飛ばしている光景は圧巻。

一般歩行客の上をガンガン飛ばしていましたし、お店からいきなりドローンが飛び出してくるのです。

しかし、意外にも、自作したりするためのパーツが売っていたり、マニアックな改造機器が揃うようなお店は1件しか発見することが出来ませんでした。

結局、ドローンは大した収穫を得られず、DJIの取扱店でも大幅な値引きはしてもらえなかったためどうせならとフラッグショップで購入することに。

華強北で探すラストワンマイルビークル

様々なタイプのラストマイルビークルが売られている

様々なタイプのラストマイルビークルが売られている

ドローンと、もう一つ僕が最近ずっと欲しいのがラストワンマイルビークル。

ラストワンマイルビークルはいわゆるバッテリーとモーターで動く電動の乗り物です。深センでは、というか中国(この1年で訪ねた都市は深セン、上海、西安)では人々が生活の足として乗っているバイクは既に殆どが電動でした。

よく見かけるスクーター型

よく見かけるスクーター型

特に深センでは写真のような小型のスクーターのような形のものが、とても人気があります。

実際、華強北に行くとスケボー型、キックボード型、セグウェイ型など様々な種類の物が売られていました。

スケボー型は僕がこれらの乗り物に興味をもつようになったキッカケでもあるCasey NeistatさんのBoosted Boardを意識したようなオレンジのカラーリングの製品が目立ちました。

キックボード型に試乗

キックボード型に試乗

スケボー型に試乗

スケボー型に試乗

一輪車型に試乗

一輪車型に試乗

実際にいくつかの製品を試し乗りしてみましたが、想像よりも加速が遅かったものの、非常に使えるなと感じました。

特に一輪車型やスケボー型は多少の練習が必要そうですが、キックボード型は直ぐに乗りこなせそうでした。

そしてこれらがいくらぐらいで売られているかというと、安いもので1万円以下からあります。調べたところ。日本に持って帰ったり送ろうと思っても大半の製品が2万円ほどで持って帰れるのです。

いやー安いですよね。本当に法律の壁さえなければ即買いなんですが。。。

まとめ

深センの夜景を空撮

深センの夜景を空撮

深センは個人的には好きな街です。何故かと言うとワクワクするからです。日本の街を歩いていても最近は驚きをあまり感じません。

もちろん何年も住んでいるからというのもあるかもしれませんが、東京の場合売られているものや、見れるものがある程度正確に事前情報で予想できてしまいます。

インターネットの中で見たものだったり、予想の範疇を超えてこないんです。安定しているといえばそれまでなのですが。

これは日本以外の場所に行けば、外国人にとっては何処でもそうなのですが、特に深センには何が出てくるか全く想像できないワクワク感があります。町中でドローンを飛ばしたり、道を平気で逆走する自由さがあります。

行ってみるまで何があるか、何が起こるか分からない。笑

この後、ベトナムで知り合った日本人の方は香港を拠点に深センや東莞で自ら商品開発を行っていると言っていました。

次は僕も何かを作ったり仕入れに中国に来てみたいですね。特に東莞や広州ももっと見てみたいです。