海外旅行中、スマホを使っていますか?

きっと多くの人が現地のホテルやカフェなどで提供されているWi-Fiを使ってインターネットや各種サービスを利用していると思う。しかしこの方法では当然ホテルやカフェでしかインターネットを利用することは出来ない。

もし、スマホが日本にいる時と同じように、どこでもネットに繋がっていれば、便利だと思いませんか?

例えば

  • google mapで道順や電車などの乗り継ぎを調べる
  • トリップアドバイザーなどで現地の美味しいレストランなどを調べる
  • 現地の友人や、一時的に別行動を取る同行者との連絡をとる
  • Instagramなどの各種SNSをその場でアップロードする
  • google translateを使って各国の言語を翻訳して現地の人と会話する
  • レンタカー利用時にスマホとgooglemapでナビとして利用する

といった事が可能になる。他にも

  • uberやgrabtaxiでタクシーを呼びよせる
  • airbnbのホストと現地で連絡を取る

などの新しく便利でお得な各種サービスを利用する事が出来るようになる。

今や殆どの都市にあるタクシー配車サービスUBERやGRABTAXI、LYFT。インターネットに繋がったスマホがあれば、好きな場所にタクシーを呼び出す事ができる上、普通のタクシーより価格が安く設定されていて、とても便利だ。

人の家に泊めてもらうAirbnbはホストとの連絡手段がある方が良い。Airbnbの宿泊先はホテルではなく、一般の家どこだか分からなくなる事も多いし、着いた旨をホストに連絡する必要があるケースもある。

Airbnbの利用については下記に詳しくまとめています。

このようなお得で便利な新しいサービスは、どこでも繋がるインターネットがあることが前提で成り立っている。2017年世界中で多くの人がどこでもスマホをインターネットに接続して便利にお得に旅している。

海外旅行先でどこでもインターネットを利用するには?

海外旅行先でどこでもインターネットを利用するには下記の3つの方法がある。

1.日本の通信会社の海外ローミングサービスを利用する
2.日本のポケットwifiをレンタルする
3.海外旅行先のSIMカードを利用する

項目 ローミング ポケットWiFi 現地SIM
料金 1日2,980円 1日1,000〜 1週間700円〜
手続き ◎ なし ☓ 面倒 ○ 慣れれば楽
複数人での使用 △ 契約による

簡単に比較すると、日本の通信会社の海外ローミングサービスを利用するが最も高額だが手続きは不要。現地のSIM利用が最も安価。最近は日本のamazonで購入していくことも出来る。

順番に説明していく。

1.日本の通信会社のローミングサービスを利用する

docomo au softbank

最も簡単な方法は日本で使っている通信会社の海外ローミングサービスを利用する方法です。docomo、au、Softbankの大手3社はそれぞれ海外でのローミングサービスを提供しています。

各社1日、25-30MBくらいまでは1,980円、それ以上だと2,980円で提供している。旅行で少し調べ物をしたりするためにこの料金を支払うのは割高。出張などのビジネスマン向けのサービスと言えるだろう。

25MBという容量はちょっとネットをしていたら簡単に使ってしまうので、例えば5日間海外に滞在し毎日利用したら、それだけで15,000円かかってしまうと考えて良いでしょう。

大手3社の海外通信料金

会社名 docomo au softbank
従量制 30MBまで980円から 24.4MBまで1,980円 25MBまで1.980円
パケ放題 2,980円 2,980円 2,980円

最近はあまり聞かなくなりましたが、渡航先、契約通信会社によっては一日あたりの上限金額が設定されておらず高額請求が来る可能性があります。

利用する際は必ず通信会社に渡航先の料金を確認するべきでしょう。

日本の通信会社のローミングサービスを利用するメリット

  • 手続き不要

日本の通信会社のローミングサービスを利用する デメリット

  • 料金が高い
  • パケ放題プランでなければ高額な請求が来る可能性がある

2.日本のポケットwifiをレンタルする

成田空港のポケットWiFiレンタル窓口

成田空港のポケットWiFiレンタル窓口

海外旅行やSIMカードの扱いが面倒、日本で手続きを終えておきたい場合はイモトのWiFiWi-HO!などのポケットWiFiをレンタルして利用するのも良いだろう。

ポケットWiFiはスマホ一台ではなく、パソコンやタブレットを接続したり友人とシェアできるのも魅力だ。

しかし料金はアジア圏で1日1,000円程度、欧米で1,200円ほどとなっており、ローミングサービスよりは安いが現地SIMに比べれば割高となる。

日本のポケットwifiをレンタルするメリット

  • 日本で日本のサービスで手続きを完了出来る
  • SIMフリーのスマホ不要
  • スマホやタブレット、PCなどさまざまな機器からアクセスできる。
  • 友人や家族とシェアできる。

日本のポケットwifiをレンタルするデメリット

  • 料金はやや割り高
  • スマホの他にポケットwifi、モバイルバッテリー(ポケットWiFiはバッテリーの消費が激しい)を持ち歩く必要がある
  • レンタルのため返却の必要もある


イモトのWiFiではサービスに満足出来なければ全額無料サービスを提供しているので通信品質に自信があるよう。試してみても良いだろう。

3.海外旅行先のSIMカードを利用する

実際に使ってきた現地SIM

実際に使ってきた現地SIM

海外旅行先のSIMカードを利用する方法は当たり前だが安い。各国の通信会社(日本で言えばdocomoやauに当たる)と契約する。

個人的には2013年から海外でSIMを買って利用していて沢山の国で利用してきました。2017年現在、沢山の旅行客が当然のようにSIMを買う為、SIMカードを現地で契約して使うのは驚くほど簡単になってきています。

そんな事もあり多くの国が旅行者向けの数日から数ヶ月の短期プリペイド契約のSIMを用意しています。

この現地SIMを利用する方法が安く、手続きも簡単でオススメ。最近は英語が苦手な人は予め日本からamazonで買っていく事も出来る。

唯一注意しなければならないのがSIMフリーのスマホを持っているかという点だろう。

SIMフリーのスマホとは

2015年4月まで主な日本の3大キャリア(docomo,au,softbank)で発売されていた、ほとんどのスマートフォンはSIMロックが施され、他社のSIMカードを契約して使うことは出来ませんでした。

一方で日本以外の国ではスマホはスマホショップで購入し、別途SIMカードを通信会社で購入し自分で挿して使うという利用方法がごく一般的です。

この場合、購入するスマホはSIMフリーやunlockedなどと呼ばれているのです。

逆に言えば2015年4月以降に発売されたスマホ(iPhoneは6Sシリーズ以降)はSIMフリーとして使うことが出来ます。ただし利用には各キャリアにて手続きが必要です。

海外旅行先でSIMカードを購入して使う

中国、上海浦東国際空港のSIMカード売り場

中国、上海浦東国際空港のSIMカード売り場

現地でSIMを購入するのにオススメの場所は到着した空港だ。

国際空港の到着口などには通信会社の販売窓口があるケースも多く、店員も慣れていて簡単な英語と用語さえ分かれば購入できる。そして到着してすぐに利用できるのがポイント。

空港で購入すれば直ぐにUBERを呼ぶ事もできるし、ホテルまでも迷う事なく辿り着けるだろう。

購入するのに必要なのはSIMフリーのスマホと、場所によってパスポートの提示を求められる。

各種設定をしてもらう必要があるケースもあり、スマホの言語設定を一時的に英語にしておくと良いだろう。(現地語にすると自分で戻せなくなるので注意)

ただ日本でもそうだが、空港で購入できるSIMはプランが限られていたり割高な事もある。

最安値を追求するのであればショッピングモールなどの専門店に出向く必要がある。ただ短期旅行ではそこに時間をかけるのはオススメできない。

先進国では日本のようにMVNOが増えてきてインターネットから契約した方が安いケースなどもある。

2017年に現地で購入してきたSIMの実例

国名 プラン 価格 購入場所
タイ 2.5GB/7日 900円 ドンムアン空港
ベトナム 8GB/30日 約700円 ダナン国際空港
アメリカ 7GB/30日 約7,000円 JFK国際空港

よく使う用語

  • SIM : シムと呼ぶ場所によってチップと呼ぶ場所もあった
  • postpaid : 月極契約
  • prepaid : プリペイド契約
  • topup、charge : プリペイド契約の端末にお金を追加する
  • 1GB : 通信容量 容量が大きいほど沢山通信できる
  • 3G、4G、LTE : 通信帯域、4GやLTEが速い
  • 1Mbps : 通信速度、数字が大きいほど速い
  • 256Kbps、256K : 通信速度の遅い単位、1024Kbpsが1Mbps
  • unlimited xxx : 無制限。よく書いてあるが、高速無制限インターネットなどは殆ど無いので注意。通話やSMSだったり、低速インターネットであるケースが多い
  • unlimited 3GB : 3GBまでの高速通信その後は容量無制限の低速通信

海外旅行先でSIMを購入するメリット

  • 安い
  • 簡単な英語ができて慣れてしまえば、何でもその場で聞く事ができ手続きは1番楽

海外旅行先でSIMを購入するデメリット

  • 簡単な英会話が必要
  • その場でプランを理解する必要がある

海外旅行先のSIMカードを予め日本で購入しておく

現地で英語を使ってSIMを買うのに抵抗がある、その場でプラン選びなんてよく分からない。といった方には最近は日本のamazonで各国のSIMが売られている。amazonで”国名 SIM”で検索して買ってしまうのがオススメ。

また驚くこと最近は複数国で利用出来るSIMが格安で売られている。

日本で買える各国地域のオススメSIM

アジア

タイ

8日間2.5GBまでの高速通信。その後、低速で使い放題。なんと550円、同じプランはドンムアン空港では900円ほど。。。

アジア周遊SIM

下記アジア14カ国、3GB、8日利用可能

韓国、台湾、香港、シンガポール、マカオ、マレーシア、フィリピン、インド、カンボジア、ラオス、ミャンマー、オーストラリア、ネパール、日本

アジア、ヨーロッパ、アメリカ周遊

15日間、4Gまたは3G高速データ通信が4GB迄利用可能、4GB使い切った後は128Kbpsで繋がるSIMカード3,400円

【ヨーロッパ】
アイルランド、イギリス、イタリア、エストニア、オーランド諸島、オーストリア、オランダ、ギリシャ、クロアチア、スイス、スヴァールバル諸島およびヤンマイエン島、スウェーデン、スペイン、スロベニア  セルビア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー  ハンガリー、フィンランド、フランス、ベルギー、ポルトガル、マケドニア共和国、リヒテンシュタイン  ロシア

【アジア】
インド、インドネシア、韓国、カンボジア、シンガポール、台湾、日本、ネパール、フィリピン、香港、マカオ、マレーシア、ミャンマー、ラオス

【オセアニア】
オーストラリア、ニュージーランド

【アメリカ】
アメリカ (サイパン・グアムは除く)、カナダ、コロンビア、メキシコ

【中東】
アラブ首長国連邦、イスラエル、オマーン、カタール、トルコ

【アフリカ】
南アフリカ共和国

日本で海外旅行のSIMを購入するメリット

  • それなりに安い
  • 日本で手続きを完了出来る

海外旅行先でSIMを購入するデメリット

  • 付属の説明書を見て自分で設定をする必要がある

現地でSIMを購入する場合、日本で使用していたSIMをなくさないように保存しておくケースや袋を用意していおくといい。iPhoneの場合はSIMの入れ替えに必要なピンも用意しておこう。

まとめ

海外でどこでもインターネットにつながる方法について書いてきました。

紹介してきた

1.日本の通信会社のローミングサービスを利用する
2.日本のポケットwifiをレンタルする
3.海外旅行先のSIMカードを利用する

をまとめて比較すると

項目 ローミング ポケットWiFi 現地SIM
料金 1日2,980円 1日1,000〜 1週間700円〜
手続き ◎ なし ☓ 面倒 ○ 慣れれば楽
複数人での使用 △ 契約による

あなたの手元にあるスマホがSIMフリーならば個人的にはSIMカードを購入して利用する事をお勧めします。

もしSIMフリーのスマホがなく、これから沢山海外に行くのであれば是非SIMフリーのスマホを購入することをお勧めします。

SIMを日本で買っていくか、現地で買うかはどちらでも良いと思います。今までの利用経験から先進国ほどamazonでSIMを用意して行った方が良いかなと感じます。というのも人件費などの関係か**先進国ほど空港でのSIM購入は高いからです。

例えば今年ニューヨークJFK国際空港で7,000円ほどでSIMを買いましたが上で紹介したamazonで買えるものなら3,500円程度です。

複数人で利用する、SIMフリーのスマホが無い、確実に日本語でのサービスを求めるのであればポケットWi-Fiを利用しましょう。イモトのWiFiでは1日1,000円ほどから利用出来ます。