メルボルンのフィッツロイは今風のオシャレな飲食店やアパレルショップ、雑貨屋、家具屋などが沢山あるエリアです。
ブルックリンやポートランド、東京で言えば東東京のように、最近のおもしろい場所は家賃が高い中心地から離れた少し郊外で、チェーン店ではなく、インディペンデントなお店が沢山ある場所だと思うのですが、メルボルンにおけるフィッツロイもそんな空気を感じる場所。
そんなフィッツロイにあって僕が度肝を抜かれたお店があるので紹介してみたいと思います。
謎の黒い倉庫
このようなオシャレなエリアを見つけると、僕は何があるのか見て回るのが大好きです。
そんなわけでフィッツロイを歩いていると、謎の黒い倉庫を偶然見つけました。最初はデザイン事務所か建築設計事務所か何かだと思ったんです。
なにせ、看板は小さなロケットの絵だけ。
中には実験室みたいな明かりがちょっと見えるだけで、何かわからなかったんです。
これは何だろうと僕は恐る恐る中を覗いてみたんです。
中はガランとしていて人も何も無く、そんな空間の中に机の上にエスプレッソマシンが見えました。
黒い倉庫の正体はクロワッサンの専門店
カフェかな?と中に入ってみると、奥から金髪にパーマ頭の明るい女性の店員さんがHi!とフレンドリーに声をかけてくれました、お店を見渡すと、クロワッサンが1つだけコンクリートで作られた机の上にポツンと直に置かれていました。
なんだここは。。。
倉庫をリノベーションした本当に広々としたスペースの中心にガラスで仕切られたまるで実験室のようなキッチン。
その前に2つコンクリートの机。
それぞれにクロワッサンとエスプレッソマシン。
周りには申し訳程度に客席が設けられています。
ここはクロワッサンの専門店だったのです。
これだけのスペースにも関わらず、売られているものはクロワッサンとコーヒーだけなんです。
潔すぎるそのミニマムなスタイルに僕は本当に痺れました。
クロワッサンが、、、$8!?
最初に尋ねた時に机の上に置かれ、売られていた唯一のクロワッサン”Almond”の値段を恐る恐る聞いてみるとなんと$8。(約640円)
個人的にアーモンドがあまり好きでは無い上、流石に高いと感じてしまい、コーヒーだけ注文し、折角なので、このため息が出るほど美しい空間を観察していました。
しばらくすると、もう閉店だとスタッフの方がやってきて、なんとその$8のクロワッサンをくれたんです。
恐縮しながらお礼を言いお店を後にして、近くの公園でそのクロワッサンを食べたのですが、これがまぁ驚くほど美味しかったんです。
それは僕が今まで食べたことがあるクロワッサンとは全く違う食べ物でした。
営業は週末だけ13-14時には閉店
これは他のクロワッサンも食べなきゃと思い、すぐにそのお店について調べ始めました。
お店の名前はどこにも書いていなかったのですが、お店の人に伺っていたのです。
こちらはタイトルにもあるようにLune Croissanterieというお店で、webサイトを見てまた驚かされたのがその営業時間。
なんと営業時間は
- 金 7:30am – 3:00pm
- 土日 8:00am – 3:00pm
のみ。しかも売り切れたら営業終了。男前すぎます。
ちなみに僕がこの日、店を出たのは13時くらいでした。もしここに行ってみたいと感じたら早く行くことをオススメします。
他のクロワッサンもめちゃめちゃ美味しい
そんなわけで数日待って僕は再訪しました。
調子に乗って食べたのは
- Croissant $5.5
- Pain au Chocolat $5.5
- Lemon Curd $7.0
- Ham & Gruyere $8.0
味の説明はうまく出来ないので省略しますが、値段以上の美味しさがあったのは間違いありません。
ちなみに食べた中で個人的におすすめはアーモンドとハムです。
まとめ
僕は旅先でこういったお店を自分なりに調べて、訪ねている事もあり、素人なりに色んなお店に行っていると思いますが、倉庫を改装した内装、味、営業スタイルと写真では伝わりにくいかもしれませんが、ココほどカッコいいお店を知りません。
また僕は参加できませんでしたが、予約制で焼きたてを食べるイベントなども行われているようです。
メルボルンに来たら是非訪ねてみてください。