東南アジア旅行とフィリピン英語留学から帰国したUtti@gotravelifeです。

今回からフィリピンと最近話題になっているフィリピン英語留学に関するエントリーを書いていきます。

というのもフィリピンにいる間はなるべく勉強をしたかったのと、サーバーのトラブルでブログの更新ができませんでした。

初回となる、今回はまずフィリピン、セブ島での英語留学について振り返ってみたいと思います。



留学編

QQ ENGLISH 外観

QQ ENGLISH 外観

僕はフィリピンのセブ島、IT PARKと呼ばれる場所にあるQQ Englishに2015年1月-3月まで留学していました。

学校選びと費用

学校を決めた主な理由は費用の安さでした。

といのも2014年、急速に加速した円安のせいで、ドル建て計算の学校と円建て計算の学校で、僕が申し込みを行った時点では留学費用の差額がかなり大きくなっていて選択肢は多くなかったという理由があります。

1日6時間のマンツーマンコース(ライトプラン)を選択しました。  
単純な学費となる費用は1ヶ月、約90,000円でした。 (ただし、食事無し、住宅無し)

フィリピン英語留学の学校選びは留学する上で最も重要な事項であり、内容が多岐に渡るため別のエントリーにまとめています。

学校選びの際に参考にした書籍とウェブサイト

学校と授業

僕の場合、元々の英語レベルは中学レベル。

中学校の時は英語の成績は3年間全て5で良かったですが、高校から全く勉強せず、大学も行っていないので受験勉強もしませんでした。

会話はというとバックパッカーの経験約10ヶ月で一般的な日本人よりも会話には慣れているものの、文法はめちゃくちゃ、ボキャブラリーも少なく、単語もあまり知らないという感じ。

ですので、僕の場合フィリピンでの会話の練習も必要ですが、より文法や単語、ボキャブラリーの強化が必要でした。

学校にもよるところですが、一般的には8時間(6時間のマンツーマンと2時間のグループレッスン)の授業を選択するケースが多いのですが、1日8時間の授業は多いと感じたため(僕は学生時代1日6時間も授業や勉強を集中して出来たことは無い苦笑)自習に時間を割くことを考えました

どんな人が留学してるの?

僕が通っていたQQ Englishには本当に様々な人が留学していました。

時期によって多少変わってくるのですが、まず国籍の割合ですが

  • 日本 50%
  • 台湾 30%
  • 韓国 10%
  • ロシア 5%
  • その他 5%

といった感じでした。

また職業的には大学生が一番多く、次いで会社を退職したり転職の間に来ている方、それにフリーランスの方や会社を経営されている社長さん、DJの方、海外在住の駐在員の奥様、定年退職された方など、また韓国人は親子で留学している人たち(お子さんは小学生くらい)など年齢層も幅広く、本当に様々な人が英語を学びに来ていました。

元々、母国で何をしていたかに関しては国籍関係なく、似たような感じだったのは興味深いところでした。

留学の成果

肝心の留学の成果ですが、留学前に想像していた3ヶ月後のあるべき自分の姿にはなれなかったというのが正直なところです。

目標をしっかりと立てなかったのも良くなかったかもしれません。

  • これから行くオーストラリアで仕事に就ける。
  • 安宿やバーでネイティブと充分に日常会話を楽しめる。

という感じの緩い設定をしていたため、TOEICのスコアを上げるなどの具体的な目標を特に建てませんでした。

そのため、当たり前ですが感覚的なものでしか評価が出来ません。留学の成果をはっきり数値で得たいのであればテストを受けてみれば良かったかもしれません。

一方で

  • インターネットをしていても英語のサイトが出てきても物怖じしなくなった。
  • 卒業後に行った旅行で白人旅行者の会話に以前よりも参加出来るようになった。

というのが成果として現在感じられるでところでしょうか。

良くなったのは間違いないですが、英語をネイティブのようにペラペラとしゃべれるようになりたいと思うのであれば3ヶ月という期間は全然充分ではなく、当然ながら依然として学習が必要で継続してかなければならないというのが正直な感想でしょうか。

生活編

よく通ったウォーターフロントのプール

よく通ったウォーターフロントのプール

次は留学中のセブでの生活面に関して書いてみたいと思います。

食事

留学前からあまり良い評判を聞いていなかったのがフィリピンの食事事情です。
一般的にフィリピンの英語留学といえば3食の食事が授業料などに含まれているケースが多いです。

学校の食事

実は僕は学校で食事を取りませんでした。

食事代は4000円/週と特別高いわけではありませんでしたが、学校見学で見たり、インターネット上にあった写真からあまり良さそうに見えなかったのが理由でした。(特に僕は結構偏食で好き嫌いが多いこともあり食事が選べないのはストレスに感じることもある。)

また土日や、外に食べに出たくなった時には食事代が無駄になってしまうとも考えました。

結果としては良い面と悪い面がありました。

食事を選べる

IT PARKにある小さなモールThe Walk

IT PARKにある小さなモールThe Walk

殆どの生徒が学校の食事に直ぐに飽きていました。QQ ENGLISHは日本系の学校のため、他の韓国系の学校に比べれば食事がまだ良い方なはずなのにです。

学校の周りにあるレストランから好きな食事をいつでも選んで食べることができました。

ちなみにQQ ENGLISHのあるIT PARK周辺には沢山レストランがあり、学校で一緒だった川原裕也さんがIT PARKのレストランを纏めてくれています。

野菜が取りにくい

フィリピン人に人気のファーストフード店ジョリビー

フィリピン人に人気のファーストフード店ジョリビー

フィリピンで生活しているとどうしても野菜が不足しがちになります。

学校の食事はまだ野菜がそれなりにあったのですが、外食すると極端に野菜が少なくなります。それはフィリピン人はあまり野菜を食べないため、レストランにサラダというメニューがあまり無いからです。

新しい友達が出来にくい

これは特に僕の場合ですが、

  • ドミトリーに住まない
  • 学校で食事を取らない
  • グループレッスンを受けない

という選択をしたため他の生徒と接点を持つ時間が少なくなってしまい、僕は学校で友達が少ない方でした苦笑

予想よりも食費がかかった

僕はセブに行く前、タイをモデルとしてセブの雰囲気を予想していました。食費もタイでの生活を元に1日500円もあれば充分だと考えていました。

僕が思うにタイとフィリピンの一番の違いは食事です。

フィリピンのローカルの食事はあまり美味しくない上に単調です。

タイでは物価が上がった2015年でも美味しいローカル屋台飯が150円も払えば十分に食べれるのですが、フィリピンでは外国人は誰もローカル飯を食べていませんし、ローカル飯はあまり美味しくありません。ちなみに僕は殆ど食べませんでしたが、同行の相方は週1くらいのペースではローカル飯を食べていました。

結果的にジョリビーなどのファーストフードやレストランに行くことが多くなり、日本よりも多少安いのですが当初の予想よりも食費がかかってしまいました。

買い物と物価

なんでも手に入るアヤラモール

なんでも手に入るアヤラモール

フィリピンの物価は全体的に安いですが、輸入品を買うと日本よりも高い場合が多いです。

また大きなショッピングモールがあり、ほとんどのものは購入可能です。
僕は利用しませんでしたがamazonなどのECサービスも利用可能なようです。

傾向としては人件費やサービスが安く、フィリピン国内で生産している物も安いです。ビールは350CCのサンミゲルで38ペソ(約100円)。レストランで飲んでも55ペソ(150円)といったところ。

一方でここ最近の急激な円安のため、例えば正規店でナイキの製品を買おうと思うと日本のように安売りしている店が少なく、定価で日本よりも高くなります。

住まい

僕が住んでいたコンドミニアム

僕が住んでいたコンドミニアム

僕は一般的なフィリピン留学生が宿泊するドミトリーではなく、現地でコンドミニアム(日本でいうマンション)を契約して住んでいました。

写真の建物の10階、広さは約20㎡ほど。

ベッドなどの家具、ホットシャワー、エアコンはありますが、キッチンやインターネット回線、テレビはありませんでした。

家賃は月16,000ペソ(約43000円)でした。また家賃には水道、電気代が含まれていません。

フィリピンは電気代が特に高く、電気水道で月5,000円ほどかかっていました。

洗濯

洗濯屋 wash 'n dry

洗濯屋 wash ‘n dry

フィリピンでの生活で食事についでもう一つの誤算が洗濯についてでした。

住まいでも上げたように僕はドミトリーに住んでいませんでした。そのため洗濯機がないため、外部のクリーニングサービスを利用するか手洗いするしかありませんでした。

コインランドリーはフィリピンには存在しなく、ここでも余計な出費が増えるはめに。

だいたい29ペソ(80円)/1kgと料金は安いものの、洗濯には丸2日かかり、即日受け取りのサービスを選ぶと料金は倍。僕はいつもどおりのバックパッカースタイルでフィリピンに来てしまったため、服が足りず(運動着入れて5セット)買い足す羽目になりました。。。

また料金的に仕方がないとはいえ、度々洗濯を依頼した品がなくなったり、他の人の洗濯物が紛れ込むというハプニングも発生しました。汗

一方、寮で生活されている生徒も洗濯機が少なかったり、洗濯物が無くなるなど、やはり事情が良くなさそうだったので、多少の不満は覚悟してください。

Wi-Fi

Wi-Fiは基本的にフィリピンは非常に遅いです。
ただし、ITPARKと呼ばれる場所にある僕が通っていた学校QQ ENGLISHは日本と遜色ないくらい早かったです。

しかし生徒数が多すぎるため、そもそもWi-Fiにつながらないという事が多く結局ストレスが溜まりました。

また学校の外に出るとフリーのWi-Fiがあるところは少ないです。
レストランにあったらラッキーという感覚です。

SIMカード

フィリピンの通信キャリアは

の3社あります。

globeとsmartが大きく、sunは料金で勝負している様子。

僕はglobeとsmartそれぞれ試してみましたが、セブシティではglobeの方が安定してLTE通信が使えお勧めです。

SIMカードは空港やショッピングモール、街中のケータイショップでも購入可能で50ペソから、インターネットは 1.5GB 30日間利用可能で300ペソなどからと日本のMVNOと同じくらいの料金体系です。

また1500円ほどで現地の通話やSMSなどのみ利用できるフューチャーホンを購入して生徒同士や先生と連絡を取っている生徒もいました。

SIMカードに関しては別のエントリーで詳しく纏めています。

移動

ジプニー

ジプニー

セブ島での主な移動方法は

  • 歩き
  • タクシー
  • ジプニー
  • バス(長距離のみ)

です。

タクシー

タクシーは基本的には初乗り約100円で非常に安いです。マクタン島の空港からセブシティまで約1時間タクシーに乗っても1,000円ほど

夕方やショッピングモール周辺はタクシーが捕まりにくいこともあるので、日本で言えばUBERのようなタクシー配車アプリGRAB TAXIが便利です。

僕がいた時は手数料無料だったのですが2015年4月現在では20ペソ(約60円)必要です。

ジプニー

ジプニーと呼ばれる乗り合いタクシーは7ペソから(約20円)。学校ではジプニーに乗る事自体が禁止されていましたが、僕は何度かトライしてみました。

実際に乗ってみて特に危険は感じませんでしたが、フィリピン人の先生でも物を取られた事があるとの事ですので、ジプニーに乗る際は

  • 多額の現金、スマホを持たない、出さない
  • 指輪やピアスなど貴金属類を外す
  • 夜は乗らない

などした方が良いです。ジプニーに乗ると中にはiPhoneやスマホを触っているフィリピン人もいますが、これらの対策は日本人ではなく、僕の担当だったフィリピン人の先生がやっている事です。

運動

ウォーターフロント内のスポーツジム

ウォーターフロント内のスポーツジム

フィリピンはジムでのエクササイズが盛んです。僕が通っていたQQ Englishもそうでしたが、語学学校がジムと契約していて通えるケースが多いようです。

QQ Englishはウォーターフロントホテルというセブシティでも有名なホテルのジムとプールを利用可能でした。

ちなみに僕は留学中ジムとフットサルに通ってアメリカで太ってしまった体重を元に戻すことに成功しました(笑)

※セブでのフットサルについては別エントリー紹介しています。

3ヶ月で3回も病院に行った

セブドクターズホスピタル、入院した病室

セブドクターズホスピタル、入院した病室

セブに滞在した3ヶ月の間、なんと病院に3回行きました。そのうち1度入院しました。。。
また、他の生徒も3ヶ月留学していた人は殆どの人が1度は体調を崩していました。

体調不良の内容は

  • 身体に発疹が出来て痒くなる
  • お腹が痛い、下痢が止まらない
  • 喉が痛い→喉にバクテリアがいると診断され2日間入院

と3回病院に行きました。

僕は以前に大きな病気もしてますし、海外で病院に行ったことも確かにありますが、3ヶ月の生活で3回も別の理由で病院に行ったのは初めての経験でした。

僕が留学で3ヶ月滞在したセブシティは

  • 古い車が多く空気が良くない
  • 冷房の効いた室内と外の寒暖差が大きい
  • 衛生面が日本よりも悪い
  • 野菜が少なくなり食生活のバランスが悪くなりがち

などがセブで体調を崩す理由かなと予想しています。

これらを考慮して生活することも大切ですが、最も大切な事として、留学する際は必ず海外旅行保険に加入する事を強くお勧めします。

ただし、フィリピンは日本に比べて病院の費用が安いので、留学費用を節約したい場合は、クレジットカードに付帯するものを利用するのも手です。

僕は下記の3枚のクレジットカード付帯の海外旅行保険を利用していて

無料で90日まで疾病治療合計570万円、携行品損害100万円以上の保険に加入できるので、基本的に90日以内の海外旅行保険はこの保険で賄っています。

おすすめの海外旅行保険付帯のクレジットカードに関しては下記のエントリーにまとめています。

※現地で学校探しをしたため、留学開始が遅れフィリピン滞在が予定より延びて10日間ほど無保険で過ごし1回だけ風邪を引いて自費で病院に行きましたが、費用は1,500円もかかりませんでした。

またセブの病院はセブドクターズホスピタルという日本人が勤務している病院に行きました。ドクターはフィリピン人ですが、日本人のスタッフがいて通訳をしてくれます。

余談ですが、通訳はいるものの勿論出来るだけ自分でドクターと話しました。こういう時に使ったり調べた単語は不思議と忘れないものです。

設備もわりと綺麗でそれなりに信頼できる病院だと感じましたが、ドクターがその辺のフィリピン人と変わらない格好(Tシャツにジーンズ)で来たり、点滴を手の甲にされる(片手が使えなくなってすごく不便)など、日本と違うところもありました。

費用とまとめ

いかがでしたでしょうか。フィリピンでの生活を一気にまとめてみました。

ちなみに3.5ヶ月でかかった費用は全部で

  • 学費 265,000円
  • ビザ、その他留学費用:46,780円
  • 家賃 76,000円
  • 光熱費 9,500円
  • 食費 約90,000円
  • 交遊費 約40,000円
  • SIMカード 8,000円
  • その他 5,000円
  • 合計 約540,280円

ほどでした。円安の影響もあって計画よりもお金がかかってしまった印象です。

※交遊費にはセブ滞在中に行った飲み会、アクティビティ、旅行代などが含まれています。
※家賃、光熱費は2人で住んでいたため人数割りしています。
※食費、交遊費はかなり大雑把です。

初めての中期海外滞在はなんだかんだ言って非常に良い経験になりました。

語学学習は正直なところもう少し頑張れたかなとも思います。実は途中、セブでの生活に飽きてしまい、やる気が出ず、ダラダラしていた時期もありました。

成果の項目でも上げたように引き続き学習を続けていく事が大切だと考えています。