ドイツの首都、ベルリン。個人的には近年ハマっているDEEP HOUSEやTECHNOなどの発信地でもあります。
無名アーティストから有名アーティストまでが曲をアップしている音楽のwebサービスsoundcloudや、DJソフトウェアや機材で有名なnative instrumentsもベルリンに本社を置いていることで知られます。
そして若いアーティストが住み着いていて多いという、ブルックリンやポートランド、バイロンベイ、バルセロナ、メルボルンあたりと何か同じような雰囲気を感じ、行く事を楽しみにしていた街です。
僕ら(僕と彼女)は、2016年4月に2週間ほどアパートの1部屋を借りて暮らしてみました。
ベルリンへのアクセス
ベルリンへは沢山の場所を経由してたどり着いたので、僕の利用したルートは記しませんが、最近ヨーロッパへはモスクワ経由エアロフロートの便が安く40,000円前後でチケットが見つかります。
帰りはベルリンからそのエアロフロートでモスクワ経由で38,000円ほどで成田へ帰ってきました。
2016年は燃油価格が下がり、サーチャージが無い事も多くヨーロッパの都市へ片道3万円、安いと往復4-5万円ほどでヨーロッパの都市に行けるチケットを見かける事もあるので本当にヨーロッパが身近になりました。
ベルリンの物価は高くない
ヨーロッパといえば何でも高そうなイメージがありますが、ベルリンの全体的な物価はユーロ安だったこともあり、日本よりも少しだけ安いと感じました。
僕が訪ねたのは2016年4月で€1 = 125円くらいでした。2016年末、ユーロは122円ほどで推移しており、旅行しどきかなと感じます。
これが一泊だけした、西側のフランクフルトだと結構違うので驚きました。例えば、ベルリンでドネルケバブは€4ほどでどこでも食べられますが、フランクフルトだと€8とかが普通でした。
特にフランクフルト中央駅は高かったです。日本で言えば丸の内に当たるんでしょうか。
借りた部屋
(写真:あまり伝わりにくいですが、凄く広い部屋でした。)
アメリカやフィリピン、オーストラリアなどでAirbnbや現地のネットサービスを使って英語で交渉し部屋を借りてきた僕らには、もうベルリンで部屋を借りる事もそんなに難しいことではありませんでした。
部屋を借りるのに利用したサイトは
- WG Zimmer Wohnungen Wohnungssuche WG Suche WG Wohnung vermieten WG Nachmieter Zwischenmiete : WG-Gesucht.de
- ドイツ掲示板 MixBクラシファイド ドイツの賃貸や不動産 ドイツの求人やアルバイト、帰国売りなど。
など。
今回はいくつか交渉した中から日本人オーナーの部屋を借りることになりました。家賃は2週間で€280、2人分の光熱費、インターネット代込みです。
1ヶ月でも同じくらいの値段で部屋が借りれるようなのですが、僕らが部屋を探し始めたのが到着二週間前くらいだったこともあり、返事が早かった日本人の方に決めてしいました。本当は地元の方から借りたかったのですが。。。
ただ、借りた部屋は今まで日本や海外で沢山のゲスハウスやホテル、airbnbや賃貸で借りたアパートや一軒家で暮らしてきましたが、この部屋ほど気に入ったところは無いというくらい、お気に入りの部屋でした。
部屋の広さが推定12畳ほど、天井の高さが3-4mほどある部屋でした。僕は生涯こんなに天井の高い部屋で寝た事が無かったので最初は驚きました。
個人的に思う、ドイツらしい古い建物で壁はシンプルに白、体育館のような無垢の木のフローリングの部屋でした。部屋には収納も何もなく、机とイス、簡単な洋服かけと僕らに用意された二枚のマットレス、使われていない絨毯が置かれていました。
(写真:とても大きな木製の窓枠も良い感じです。)
隣には、アーティストが沢山住み着いているビルがあり、日夜問わず、バンドや様々な音楽が聞こえてきました。
(写真:右上の黄色ところは僕らが滞在していた部屋の窓。)
このビルの下にある小さな公園では週末、スピーカーが置かれ、DJが音楽をかけていたので、訪ねてみたら仲良くなって、ビールや食事までご馳走になって楽しいひと時を過ごしました。楽しかった!
こんなことが起こってしまうのもベルリンの楽しさかなと感じました。自由すぎて本当に最高です。
一方で1週間以内の滞在であればBooking.comなどで部屋を借りたほうが良いでしょう。
1GB9.99€のSIM、LYCA MOBILE
SIMカードはLYCA MOBILEを使いました。
今回の旅ではヨーロッパの国をいくつか周る予定だったので、数か国でインターネットが使えるものを買いたかったのですが、ドイツでは数か国使えるタイプものを探すのは、考えていたより難しく、あっても、行く予定だった国が非対応だったり、対応していると喜んでみたら通話が対応しているだけだったり、あっても。あまり安くないという状況で苦労しました。
結局ドイツ国内だけで使える、MVNOで格安なLYCA MOBILEをチョイス。
プランは
データ | 値段 |
---|---|
1GB | 9.99€ |
2GB | 12.99€ |
3GB | 14.99€ |
など。街中の小さな商店のような場所で結構売られているので比較的用意に入手出来ます。
また僕のように、ヨーロッパ複数国を回るのであれば日本からヨーロッパほぼ全域で使えて90日/3GB 2,980円のこちらのSIMが便利そうです。僕も次ヨーロッパ行く際はこういうSIMのを持っていこうと思います。
商品紹介にはカエレバを利用しています。
食事
僕は普通の日本人に比べ、米も好きですが、肉やパンが好きで、欧米っぽい食生活が好みです。そんな感じなので、ドイツの食生活は全く苦になりません。
基本的には朝晩は自炊をして、遊びに出ている昼間は外で食べるという感じで過ごしていました。
ヨーロッパだけにスーパーで買えるソーセージやパン、チーズを買って焼いて食べるのも良いです。特にこちらが本場のものはもちろん安い。
そしてビールが安いです。そしてもちろんドイツビール美味いです。1缶$0.85 + 缶のデポジット$0.15で買えます。
左からお気に入りのビールです。2週間で飲んだやつをおいしかった順に並べました。笑
ベルリンで訪ねてよかった場所
ベルリンには残念ながら友人なども居なく、ツテもコネもないので、観光は本やインターネットを中心に街の人、借りた部屋に住んでいた日本人の方などに聞いたりしながら尋ねました。
特に参考になったのが、ベルリンの地元の人が紹介しているCITIX60シリーズのもの。このシリーズはいろいろな都市のバージョンが、ありますがいつも良い感じです。
商品紹介にはカエレバを利用しています。
町中のグラフィティ
ベルリンといえば、ベルリンの壁が有名でベルリンの壁にも様々なアート作品が描かれているのですが、それだけでなく街にはいたるところにグラフィックアートがとても沢山描かれています。それも大きくて凄い作品が沢山!
こちらはベルリンの壁。
建築物巡り
コルビジェハウスやバウハウス博物館など建築物巡りもベルリンの楽しみの1つです。大きくてコルビジェハウスは見に行くだけでも楽しめるのですが、バウハウスの方は内容を理解するにはそれなりに英語力が必要です。
このような特定の建築物を見に行かなくても、ベルリンは僕が借りた部屋も素敵でしたし、普通に歩いているだけでもカッコイイ住宅が多いです。
buchstaben museum (看板文字博物館)
看板に使われていた看板の文字を集めたという博物館です。訪ねたときは移転したばかりで防空壕?のような場所に無造作に巨大な文字看板が置かれていましたが、それはそれで、何とも言えない雰囲気がありました。
アクリルやメタルな素材感の看板を修復し、デザインやストーリーを後世に伝えていくことを使命としているそう。
タイポグラフィー、書体、デザインといったものが好きな人には堪らないと思います。完成したら是非また訪ねたい場所です。
場内の撮影は許可されているものの、インターネット掲載不可なので写真はこれだけ。
BONANZA
BONANZAは焙煎所併設のスペシャリティコーヒーを提供するお店です。
もし世界一美しいカフェは?と聞かれたら、僕はここを選ぶかもしれませんかもしれません。
倉庫か工場を改装した高級ブランドの店内のような鏡とガラスを使った美しい空間のカフェ。錯覚の起こるような面白い内装は、左右対称でとても美しいです。
訪ねた時は空間に見合った店員さんもお客さんもみんな、オシャレでカッコいい人ばかり!僕らは浮いていたかも!? 苦笑
もちろんコーヒーもとても美味しいです。
THE BARN
THE BURNも焙煎所併設のプレミアムクオリティのコーヒーを提供するお店です。
ここは黙って静かにコーヒーを飲むというコンセプト?のお店のようで、店員さんも素っ気ないというか、どこか冷たい感じです。インターネットでの評判もあんまり良くなく、好みが分かれそうなお店です。
ただ、自分がもしカフェとかゲストハウスをやるとして、どんな内装にしたいかなと考えたら?THE BARNのような内装と僕は答えるかもしれません。
黒で統一されたエスプレッソマシーンなどの機材、ドイツらしい工場っぽいライトや使い古された木の感じ、グレーのブランケットなど、とても好みです。
mauerpark flea market
日曜日はフリーマーケットめぐりが楽しいです。おすすめはmauerparkで行われるフリーマーケット。疲れたら食べ物を買って公園で一休み、その後に、その周辺で行われているあるコーナープラッツの蚤の市など他のフリマも回ってみるのもオススメ。
衣類から雑貨、食事と沢山の店が並びますし、特にドイツのミリタリーモノだとか、古そうなものがたくさんあり、見て回るだけでも楽しいです。
Markthalle Neun STREET HOOD Thirthday
毎週の木曜日の夜はフードマーケットに必ず出向きましょう。ドイツ料理からビーガン料理、スペイン料理、ギリシャ料理などなどインターナショナルな雰囲気。日本食で出店されている日本人の方も居ました。
安くて美味しいフードトラックがたくさん出店してすごい活気です。
今回はたずれられなかったのですが、普段は地元の食品市場として食堂などもあるようで、次回また訪ねたい場所です。
curry36
以前に日本のオクトーバーフェストでカリーウルストを売るバイトをしていたことがあるのですが、ここのカリーウルストは美味しいです。
何が美味しいって多分ジャンクで濃厚なソースな気がします。
Berlinburger International
ふと、ハンバーガーという単語をこのベルリンで見かけて、あれ?ハンバーガーってアメリカのイメージがあるけれど、ここドイツが本場?などと考え始めました。ドイツには◯◯◯ガーなんて単語が多いし、ハンブルグっていう地名もありますよね。
wikipediaで調べてみました。
挽き肉料理のルーツは遊牧民・タタールに由来すると考えられているタルタルステーキに遡るとされている。遠征の際、馬を食料とした遊牧民・タタールが、筋張った肉を食する際に食べ易く工夫したことがハンバーグの由来とされ、ドイツに伝わったタルタルステーキは、ハンブルクで労働者の人気料理になるなど、ヨーロッパで独自の発展を遂げた。
18世紀より米国に移住したドイツ人が食した独自の挽肉料理をアメリカ合衆国で「ハンブルク風ステーキ(ハンバーグ)」と呼称するようになる。1891年の文献には既に「ハンバーガーステーキ」の文字が見られる。
-wikipedia ハンバーガーより
そんなわけでハンバーグはドイツが本場の1つと言っても良いのではないでしょうか。そんなわけでいくつかのバーガーショップをまわりましたが、ハンバーガーもどこもウマいんです。
そんな中でも、ボリューム抜群で直火焼きで焼いたここのハンバーガーがメチャウマでした。
オススメです。
ストリート感ある店内もいい感じ。
ムスタファケバブ
ベルリンはケバブがお世辞抜きでウマイ!です。お店も本当に沢山あり、東京のラーメンのように厳しい味の競争があることが想像できます笑
本場トルコ、イスタンブールやクアラルンプールが今まで食べてきて美味しかったですが、個人的にはここベルリンが世界一。
ハマって本当に毎日のように色々なお店でケバブを食べたのですが、中でもムスタファケバブは中に肉、複数種類の野菜を使ったサラダを数種類、フライドポテト、特製ソースが入ります。
ケバブっていうのは肉料理全般を指すようで、パンに挟んだドネルケバブ、薄い白い生地で丸めた、ドラムケバブ、そして下の写真は箱にケバブの中身と大量のフライドポテトが入ったケバブボックスと色んな種類があります。
ケバブボックスは2人で食べてお腹いっぱいの大ボリュームですのでご注意を!あーまた食べたい。
Florida Eis
食べ物の紹介が続きますが、こちらはベルリンのスーパーマーケットに売られているアイスクリームです。
地元、ベルリンで作られているアイスクリームのようで、2つの味が1箱に入っててそれぞれ食べたり、混ぜて食べたりと楽しめ、濃厚な味わいで、とても美味しいのでスーパーで見かけたら買ってみて下さい。
テンペルホーフ空港
空港といってもここは元空港が公園になっている場所。
第二次世界大戦下の1941年に、ヒトラーの命令によって、ベルリンを大改造する世界首都ゲルマニア計画の一環として、建築家エルンスト・ザーゲビールの手で空港ターミナルビルが今のデザインに改修される。戦時中はもっぱら軍用飛行場として使用された。
第二次世界大戦後の冷戦下の1948年には、ソ連のベルリン封鎖に対抗したイギリスやアメリカなどの西側陣営の空輸作戦、いわゆる「ベルリン大空輸」の舞台となった。
-wikipedia テンペルホーフ空港より
と、東西分断されていたときには重要な役割を果たした場所なんですね。
とにかく真っ平でだだっ広い。スケートしたり、みんな思い思いに寛いでました。こんなに開放的な公園、僕は他に知りません。
こんなところでドローン飛ばして俯瞰で撮ったら楽しそうだなーと思いました。
ヘルタベルリン原口選手を応援
ベルリンといえば、サッカー日本代表の原口元気選手が所属しているヘルタベルリンがあります。
ドイツでは1試合くらいサッカーを見たいなと思っていたので、行ってみました。ベルリン・オリンピアシュタディオンはベルリンオリンピックのメイン会場にも使われたという大きなスタジアム。
日向の部分だけサポーターが脱いでいる笑
The Kreuzberg street festival
2016.5.1.ベルリンは街中がお祭り騒ぎでした。
あちこちでDJやバンドの演奏があり、ストリートはホコ天で沢山のお店が並びます。この日くらいから暖かくなってきたこともあり公園は人で溢れかえっていました。
大好きなANDHIMのDJも堪能し、ベルリンでもサイコーに楽しい一日でした。
Berghain / Panorama Bar
流れる音や規模、そして敷居の高さから世界一と言われるクラブです。
独自のドレスコード?があり、特に旅行者は入るのも難しいと言われています。僕の友人も何人かチャレンジした人がいるのですが、誰も入ることが出来ていませんでした。
僕もきっと入れないだろうなと思っていたのですが、なんとラッキーな事に入る事が出来ました。中は。。。機会があれば別の形でまとめようと思います。
ガイドブックに掲載されていた
ここは、見たり、見られたり、おしゃべりしたり、騒いだり、飲んだり、いちゃついたりする場所ではありません。
ダンス、ドラッグ、陶酔、セックス、忘却の場なのです。
– セバスチアン・ハースラウアー
という言葉を掲載しておきます。
テクノやハウスが好きな人には最高の場所だと思います。また行きたい場所です。
トイレ問題
ベルリンは何故か公衆トイレが少ないです。立ち◯ョンする人も多いのか、町中でも臭う場所が結構あります。
町中ではトイレを見つけるのはかなり難しく、大きなショッピングモールや駅くらいしか公衆トイレはないので、レストランやカフェに入ったときには必ずトイレにいくようにした方が良いでしょう。
トイレといえば上のベルグハインのトイレも別の意味でヤバイことになっていた。笑
まとめ
実は今回、ベルリンには2回訪ねました。
1度目は4月中旬から5月頭くらい。それまでオーストラリアやバリ島、キューバで過ごしていたことも有り、寒くて参りました。
その時に結構買い物をしたので、荷物を預かってもらい、5月末に取りに来て日本に帰国したのですが、その時はだいぶ暖かくなっていて結構印象が違いました。
ベルリンの後はアムステルダムやパリ、バルセロナなども訪ねてみたのですが、この中でもベルリンは家賃や食費など生活コストも安く、ビザの取得も比較的容易なようで現実的に移住できそうな場所です。
街ゆく人々はオシャレでカッコイイ人が多いし、建物や色々なデザインが好みです。そして何よりも自由な雰囲気が最高です。
まだまだ訪ねてきれていない、たくさんの面白そうな場所がありますし、もっと沢山のクラブを回ってみたい。
また滞在しに来たいと思います。今度はもっと暖かい時期に笑
ここで紹介したような感じが好みであれば、下のCITIX60ベルリンはおすすめのガイドブックです。今回紹介した殆どの場所はこのガイドブックで知りました。
商品紹介にはカエレバを利用しています。