2016年、日本にもLCC(格安航空会社)が飛び始めて数年が経過しました。

僕は近年このLCCを利用して沢山の場所に旅行するようになりました。それは何故かというと安いからです。

どれくらい安いかというと、タイトルにも有るように片道1万円以下で香港や台湾、セブ島に行けてしまうのです。

2016年、この2年ほど続いていた円安も落ち着き、海外旅行には抜群のタイミングとなってきました。さらに、昨今の原油安で航空券の値段は下落傾向にあります。

今回の記事では過去5年に渡りLCCでアジアを沢山旅行してきた経験に基づき、LCCでどうすれば安く海外に行けるのかを紹介したいと思います。

それではいってみましょう!

LCCのチケットを格安で買う方法

LCCのチケットを買うにはいくつかのコツがあります。ここからは、その具体的な方法を紹介していきます。

LCCのチケットは各LCCのwebサイトで買う

LCCの格安チケットを手に入れるにはLCCの各航空会社のwebサイトからチケットを直接購入する必要があります。

なぜなら、各種旅行代理店はもちろん、Skyscannerやmomondoといった航空券比較サイトではLCCのチケット情報を入手出来ない場合があるからです。

2015年現在日本に就航しているLCCの一覧です。

メルマガやSNSからセール情報を入手する

LCCのチケットを安く手に入れるにはセールの時に購入することです。セールのタイミングを知るには幾つかの方法があります。

  • 各LCCのサイトをチェックする
  • 各LCCのメルマガに登録して知る
  • 各LCCのtwitterやFacebookをフォローして知る

の3つが基本的な方法です。

他にもあまりオススメはしませんが、LCCセール情報をまとめているブログで知るという方法があります。特に初心者の方はメルマガの登録が面倒だったりすると思いますので、この方法も良いかもしれません。

ただし、2次情報になるので間違えや情報漏れ、そもそも見た時にはセールが終わっている可能性があります。

セールの種類といつチケットを買うか

LCCのセールには様々なタイプのものがあります。ですが大きく分けて2種類に分類出来るかと思います。

僕の場合はスケジュールが決まっていれば3ヶ月前くらいから対象路線のウォッチを始めます。セールが来ないかなぁと待つのです。

激安●記念セールやビッグセール

一つは赤字覚悟と思われる割引です。これらは●就航記念や●︎周年、新年など何か特別な時に行われる傾向があります。

チケットのプライスも激安の事が多く、僕も今までに

  • 成田-クアラルンプールを片道9800円
  • 成田-台北を往復6000円
  • 成田-那覇を往復500円
  • ケアンズ-成田を往復31,000円

で乗った経験があります。

また各種LCCでは3ヶ月から半年に一度ほどビッグセールをします。

ビッグセールでは搭乗期間が直ぐのことも稀にありますが、多くはチケット販売時から数ヶ月から半年以上先の事が多いのでセールがアナウンスされたらスケジュールを確認しておきましょう。

最も安くLCCのチケットを買いたければこれらのセールを利用する以外にチャンスはありません。

また当然ながらチケットは安いほど、早く売れてしまいます。

定期セール

上記の格安セール以外のセールが定期セールです。割引額も少なめですが、チケット購入日から搭乗できる日にちが近い場合が多いのが特徴です。

僕は最悪でもこのタイミングでチケットを買うようにしています。

LCCによっては毎週特定の曜日にセールをしていますし、少ない会社でも、月に一度はこれらのセールがありますので、乗りたい便が定まったらセールのタイミングを待ちましょう。

一方で、逆に最も乗る間際にチケットを買うケースでは出発前日に購入したことがあります。バンコクからスクートで成田に帰ってきたのですが、そんなときでも、12,000円ほどでした。

基本的に日本発のチケットは少し値段が高い傾向にあるように感じます。特にJETSTAR。

LCCで東京から安く行ける海外

今回の記事ではそんなLCCで東京から行ける場所を実際の費用を中心に紹介してみたいと思います。

各場所の説明の補足

  • 就航LCC:東京からの便が出ているLCC名を書いています。
  • 通常時:セールでは無いときの価格を表しています。
  • 狙い目価格:頻繁にかかるセールでの価格を表しています。この値段以下であれば割りと買い時です。
  • 最安値価格:過去2,3年にわたり個人的に見つけた最安値価格です。就航記念セールや●●周年や特別なセールでしかお目にかかれない値段です。

各航空券の価格に関しては全て僕の過去のリサーチによる金額です。

サーチャージや空港税など全て含んだ片道料金を表示していますが、決済にかかる手数料だけは含まれていません。

台北(台湾)

九份、台湾

九份、台湾

日本からもっとも近い海外の1つ、台湾の首都、台北です。2016年12月現在では5社のLCCが就航していて価格競争も激しくなっています。片道6000円は狙いたいところです。

僕は2014年1月にVanilla Airの就航記念セールで往復6000円ほどで行ってきました。屋台でおいしいゴハンを食べたり、千と千尋の舞台になった九份に行ってみるのもオススメです。

台湾の方は親日の方が多く、フィリピン留学や日本でのゲストハウス勤務などで沢山の友人が出来ましたが、みんな親切で本当に良い人が多いという印象。治安も良く、初めての海外旅行や一人旅にもオススメです。

香港

香港、ビクトリアピークから

香港、ビクトリアピークから

日本のLCC Vanilla Airと香港のLCC、HK EXPRESSが頻繁に片道6000円ほどのセールをしています。

香港も食べものが美味しい場所ですが、少し足を伸ばして中国の深センやカジノのあるマカオに行ってみるのも楽しいですよ。

また香港からは世界各地に安価な飛行機が飛んでいるので、香港から更にLCCで移動するのも良いアイデアです。

セブ(フィリピン)

セブからアイランドホッピング

セブからアイランドホッピング

ビーチリゾートとして、最近では、英語留学で人気です。

フィリピンのLCC、Cebu Pacificが2015年から燃油サーチャージを突如廃止し、2015年1,2月には片道3000円ほどの驚くべき安さでチケットを販売しました。

Cebu Pacificはセールを頻繁にするのですが、メールマガジンが届かなかったりセールをしていることに気づきにくいなど少し使いにくい印象です。

2016年末からはセブ島へはVanilla Airも就航を開始しました。ますますセブが近くなりますね。

バンコク(タイ)

バンコク ワット・アルン

バンコク ワット・アルン

  • 就航LCC:Air Asia / Scoot
  • 通常時: 16,000円
  • 狙い目価格: 12,000円
  • 最安値価格: 9,000円

僕が世界で最も好きな都市の1つがタイのバンコクです。

バンコクはバックパッカーの聖地と呼ばれるカオサンロード、王宮や寺院など見所もたくさんある上、日本人街などもあり、始めてのバックパッカーや一人旅にはピッタリの場所です。

カンボジアやラオスなど東南アジア旅行の拠点としても、とても便利な場所です。

また、2016年からはSCOOTがこの路線を飛ぶようになりました。先日、僕はこのSCOOTで前日購入のチケットでたったの12,000円でバンコクから帰国しました。

ホーチミン(Vietnam)

ホーチミン

ホーチミン

  • 就航LCC:Vanilla Air
  • 通常時: 17,000円
  • 狙い目価格: ???
  • 最安値価格: 10,690円

2016年9月からVanilla Airがベトナム、ホーチミンに就航しました。ベトナムにはもう7年も行っていないので、個人的に近いうちに訪ねてみたいと思っている場所の1つです。

ホーチミンはフォーなどのベトナム料理が美味しいのはもちろん、フランス領だったこともあり、パンが美味しく、カフェも沢山あった事を記憶しています。

ただしバイクの数が凄く、空気があまりキレイではなかったというのが7年前の記憶ですが、今はどうなんでしょうか。

まだ、就航したばかりで航空券がどれくらい安く販売されているのか把握できておりません苦笑

クアラルンプール(マレーシア)

ペトロナスツインタワー、クアラルンプール

ペトロナスツインタワー、クアラルンプール

  • 就航LCC:Air Asia
  • 通常時:16,000円
  • 狙い目価格:12,000円
  • 最安値価格:9,000円

現在マレーシアの通貨であるリンギットが安くなっているため、最もお得な旅先であるのがこのマレーシア、クアラルンプールです。写真にもあるように夜のペトロナスツインタワーはとても美しく、個人的に大好きな建築物の1つです。

また、アジアを代表するLCC Air Asiaの本境地がここクアラルンプールです。

そのためアジア各地にこのクアラルンプールから格安の便が飛んでいますので、クアラルンプールから、ほかのアジア各国に行くにも最安値のチケットを見つけやすいです。

シンガポール

シンガポールのマリーナベイサンズから

シンガポールのマリーナベイサンズから

  • 就航LCC:Scoot(台北経由)
  • 通常時:18,000円
  • 狙い目価格:12,000円
  • 最安値価格:10,000円

2015年4月にScootを利用して成田からシンガポールに行きました。

この路線ではScootが10,000円ほどのセールをしますが、Scootのシンガポール行きは台北を経由して行くので時間がかかることを頭に入れておきましょう。

ちなみにシンガポールのチャンギ空港は広くて快適、ソファー席や電源も多いので旅行者に人気で世界一と言われる空港です。

バリ(インドネシア)

バリ

バリ

2017年3月、AirAsiaがバリへの直行便を就航開始しました。

まだ実売価格がつかめませんが、有名なクタビーチはもちろん、遺跡や棚田、サーフィン、おしゃれなお店が並ぶウブド、雑貨など見どころ満載です。

またバリから近隣の島に愛ランドホピングにいくのも楽しそうですね。

  • 就航LCC:Air Asia
  • 通常時:?
  • 狙い目価格:?
  • 最安値価格:9,900

ゴールドコースト、ケアンズ、メルボルン(オーストラリア)

シドニーのオペラハウス

シドニーのオペラハウス

  • 就航LCC:JETSTAR / Scoot (乗継便) / Air Asia (乗継便)
  • 通常時:40,000
  • 狙い目価格:28,000
  • 最安値価格:20,000

オーストラリアといえばJETSTARです。東京からも直行便が出ています。

しかしJETSTARのオーストラリア便はセールになかなかかからない上、2014年夏以降、片道20000円ほどの最安値セールは有料会員限定でしか販売されておらず、入手するのが難しい状況になっています。

またあまり利用機会は無いかもしれませんが、同じJetstarの便でもオーストラリアの都市を起点に往復すると、33000円ほどでオーストラリアから日本へ往復することが可能です。

もう少し日本起点のチケットでも安く販売してほしいものです。JETSTAR JAPANさん!!

LCCでアジア周遊してみませんか?

LCCの特徴の1つが片道で航空券が買いやすいところにあると思います。

2009年の日本にLCCが就航する前、僕が初めて東南アジア周遊をした際には、バンコクに行くために、ベトナム航空の成田-バンコクの航空券を5万円ほどで購入し、片道しか乗らず復路を放棄したことがあります。

なぜなら片道で航空券を購入する場合、当時はもっと高かったからでした。

タイを起点に東南アジアを周遊旅行したければ、往復で買って片道のチケットを放棄するしか無かったのです。

しかし今、LCCでは片道で航空券を購入することが出来ます。

そこで考えられるのが行きと帰りの場所を変更することです。

そんなわけでLCCを使ったアジア周遊プランを提案してみます。

香港-マカオ-バンコク

マカオのカジノグランドリスボア

マカオのカジノグランドリスボア

今なら

  • 成田または羽田からVanilla AirかHK EXPRESSで香港へ(8000円)
  • 香港で遊んでマカオにフェリーで移動(3000円)
  • マカオからはAir Asiaでバンコクへ(10000円)
  • バンコクからAir Asiaで成田へ(15000円)

と香港、マカオ、バンコクと移動しても移動費だけならわずかに40000円以下で行くことが出来ます。

期間は2週間ほどあれば充分に満喫出来るのではないでしょうか。

バンコク-カンボジア、ベトナム、ミャンマー、ラオス-バンコク

ミャンマー、マンダレー、ウーベインブリッジ

ミャンマー、マンダレー、ウーベインブリッジ

成田-バンコク往復をAir Asiaで(往復30000円)。

バンコクからは近隣の国へ陸路で移動してみたり、バンコクからも沢山のLCCが飛んでいますので、それらを利用してカンボジア、ベトナム、ミャンマー、ラオスなどの国を回ってみるのも面白いです。

特にバックパッカーになって、バンコク-カンボジア-ベトナム-ラオスと東南アジアをぐるっと廻るのは非常にコストパフォーマンスが良く、
また旅行者も多く簡単でオススメです。

1ヶ月スケジュールがあれば充分満喫出来るでしょう。

バンコク-タイの南の島々-クアラルンプール

タイ、バンコク、カオサンロード

タイ、バンコク、カオサンロード

  • 成田からバンコクまでAir Asiaで(15000円)
  • バンコクからは陸路でバス、電車、フェリーを駆使してタイの南部の島々を巡ってクアラルンプールへ
  • クアラルンプールから成田もAir Asiaで(15000円)

この旅の魅力はタイの南の島々を回ることでしょう。マレー鉄道に乗ってみるのも良いかもしれません。

タイの南部の島々は時期によってプーケットなどの西側とタオ島やサムイ島のある東側で、ベストシーズンが異なりますので確認してから行きましょう。

このルートは最低9日間はみたいところです。

2012年に僕は夏休みを利用してバンコク-パンガン島-クアラルンプールを9日間で回りました。

クアラルンプールからアジア各国へ

バガンの遺跡群(ミャンマー)

バガンの遺跡群(ミャンマー)

マレーシアのクアラルンプールはアジア最大のLCC AirAsiaのハブ空港になっているので、アジアのどこに行くにも非常に安価な飛行機が飛んでいます。

東南アジアだけでなく中央アジアのインドやネパール、
個人的にはスリランカにも訪ねてみたいです。

バンコクからヨーロッパへ

ベルリンタワー

ベルリンタワー

タイ、バンコクとプーケットには2015年からドイツのルフトハンザ傘下のLCC、Eurowingsが就航開始し始めました。

驚くのはその価格でバンコクからドイツ、ケルンまでなんと100€で飛ぶというのです。
時間はかかりますが、理論的には日本からドイツまで片道3万円もしないで行くことが出来るのです。

これは衝撃的だと思いませんか。

僕はまだEurowingsは未体験ですが、これに乗って安くヨーロッパに行ってみたいと目論んでいます。

  • 成田からバンコクまでAir Asiaで(15000円)
  • バンコクからドイツまでEurowingsで(12800円)

LCCでの旅行先が決まったら次はホテル探し。Booking.comは掲載量も多く安くておすすめです。



Booking.com

まとめ

いかがでしたでしょうか。LCCは安いと言われているけれど、いざチケットを買おうとしたら大して安くなかった。なんていうことは良くある話です。

本当に安くLCCのチケットを買いたいのであればこれらの情報を頭に入れ賢くチケットを買う必要があります。

LCCは海外旅行を変えたと僕は考えています。実は数年前まで自分が海外旅行に行く事なんて考えたこともありませんでした。英語もできないし、高くて行けないと思っていたからでした。

しかし、実際に旅してみればわかりますが、英語なんて大した問題ではありません。何より1万円も払えば海外旅行に気軽に行けるのが2016年の世の中なんです。

今回のエントリーで掲載した写真は全て、LCCに乗って、僕が実際に旅して自分のカメラで収めた写真です。個人的な感覚を言えば、日本発着のLCCに乗っても日本人の割合が非常に少ないと感じます。

勿論、せっかく安く飛行機に乗れても、休みが取れないという社会事情が大きいと感じますが、僕は非常に勿体無いと感じています。

世界レベルで見れば大旅行時代が始まっているのです。日本にも沢山の外国人が旅行に来ている裏には航空券代が脅威的に安くなっているという明らかな理由があるのです。

僕達日本人もLCCで賢く海外旅行に行こうじゃないですか!

こちらは、少し古いですが、僕がLCCに乗って海外旅行に行くようになったキッカケの本です。今でも役に立つLCCのノウハウが沢山掲載されています。