web関係の仕事を長くしていたこともあり、よく友人などにパソコンのことやスマホのことを相談されるのですが、最近増えてきたのがスマホの通信会社、特に格安SIMやMVNOの相談。
僕は主に海外でSIMカードを購入して利用するために数年前からSIMフリーのiPhoneを持って生活しています。
そんなわけで今ほど、MVNOという存在がメジャーになる前から日本や海外でもMVNOや現地会社のSIMを利用してきました。
MVNOも大分一般に浸透してきたのか、安くて良いプランの会社教えてと言われる事が増えました。
実は僕も日本での生活を再開して新しく、それなりに容量のあるSIMを契約しようか悩んでいることもあり、せっかくの機会なので探してみることにしたのです。
今回はそんな僕なりの調査の結果をまとめてみることにしました。
それでは行ってみましょう。
INDEX
MVNOとは
まずはMVNOとはなんでしょうか?
MVNOとは簡単に言うと既存の通信会社(docomo,au,softbankなど)の通信網を借りて展開するサービスの事で、店舗やアフターサービスなどのコストのかかる部分をカットして安いプランを提供している会社です。
通信業界のLCCみたいなものだと僕は勝手に解釈しています。
ですので、サービスは安かろう悪かろうの部分があるのは事実です。
例えば、SIMを買って自分で設定作業などをやらなければなりません。
しかし、これから紹介していくプランにあるように
- 500MB/月のインターネットのみのプランが無料
- 3GB/月のインターネットのみのプランが900円
- 3GB/月のインターネット、通話、SMSのプランが1,400円
- インターネット容量無制限のプランが1,980円
などと大手キャリアの標準的なプラン
- 5GB/月と電話無制限のプランが7600円(docomo)
に比べて料金が非常に安いのがポイントです。
月単位で見れば数千円の差かもしれませんが月額の固定費を抑えるのは出費を抑えるのに非常に有効です。
例えば上記のdocomoの7,600円の5GB/電話かけ放題プランから3GB/電話かけ放題1,400円に帰れば差額は5,200円/月。
年間で見れば62,400円にもなるのです。
それではMVNOを使うにはどうしたら良いのでしょうか?
SIMフリーかdocomoのスマホを入手せよ
まずはあなたの手元にあるスマホがMVNOに使えるスマホかどうか?です。
多くのお得なMVNOがdocomoの回線を使用しており、SIMフリーのどこの会社でも利用出来るスマホかdocomoのスマホだとそのまま使え話が早いです。
もしあなたのスマホがSOFTBANKならまずSIMフリーのスマホをゲットすることをオススメします。
あなたのケータイがauなのであればauの回線を利用したmvnoのmineoが唯一の選択肢となります。これから紹介していくプランとそう大きく変わらない安いプランがありますのでauの方はmineoを利用を検討してみてはいかがでしょうか。
SIMフリーのスマホに関してはちょっと古いですが、下記にまとめてあります。
最適なプランとMVNO会社探し
さてSIMフリーのスマホかdocomoのスマホをゲットしたらMVNOと呼ばれる格安SIM会社を探しはじめましょう。
まずはあなたのスマホの利用状況を把握しましょう。
どれくらいひと月に電話とインターネットを使いますか?
月々のスマホの通信量を知るにはあなたの契約している通信会社に電話や店舗で問い合わせるか、webサイトから確認する事が出来ます。
電話もネットも殆どしないあなたに0円SIM
スマホで外でネットも電話も殆どしない。
引きこもりでたまに外出するときにだけネットが欲しい。
日本には数ヶ月に一度帰ってくるだけ。
こんな人はSO-NETの0SIMがオススメです。
こちらのSIMは500MB/月までのインターネットが無料で使えます。
つまり全く使わない月も料金を発生させずに維持することが出来ます。
最近は引きこもってwifiのある環境で仕事ばかりしているので、僕も今はこのSO-NETの0SIMを使っています。
この0SIMでは万が一500MBを超えて使用しても100MBごとに100円で利用でき,2GBを超えて5GBまでは1,600円定額となり、特に手続きも必要なく、使いたい時だけそのまま使えるのも便利な点です。
お得感の強い3GB/900円のプラン
インターネットはそこそこ使うけど、LINEもあるし電話なんて殆どしなくなってしまったというあなたには
3GB/900円のプランがオススメ。
このプランは代表的な格安SIM会社が沢山出しています。
など。
細かい違いはありますが、どれも大して代わらないと思いますが、今なら3ヶ月月額使用料が無料でお得なBIGLOBEがオススメです。
3GB/月のインターネット、通話、SMSのプラン1,400円
ちなみに上記で紹介したBIGLOBEの3GB/900円プランには別料金で電話やSMSを追加することも出来ます。
特にSMSが使えないとLINEなどのSMSの認証を必要とするケースで困る場合があります。
ちなみに上で紹介したBIGLOBEの場合
- 3GB + SMS 1,080円/月
- 3GB + SMS + 通話 1,400円/月
となり、いずれにしろ大手キャリアに比べれば大幅に安くなります。
詳しい情報や他のプランなどは下記のリンクから公式ページでご確認下さい。
ネットを無制限に使いたいあなたに、1,980円でネット使い放題のプラン
ゲームや動画などスマホでインターネットを無制限に楽しみたい方には容量無制限のプランがオススメです。最近人気のポケモンGOをやりたい人にも最適ではないでしょうか。
いくつかの会社ではデータ容量無制限のプランを提供しています。
DTIではデータ通信無制限を月2,900円で、更に通話無制限付きのプランは3,680円という価格。
ネットも電話もヘビーに使うユーザーには最高のプランではないでしょうか。
またb-mobileでは月額1,980円でインターネット無制限という非常にお得なプランを展開しています。
また2,780円でインターネット無制限 / 通話付きというプランもあります。
ただし、amazonのレビューによると速度があまり出ないとの話です。
データ通信量を節約するコツ
動画を見ない
インターネットで容量を食うものといえば動画です。
1GBのデータでは
種類 | 出来ること |
---|---|
動画 | 約475分 |
ウェブ | 約4,339回 |
メール | 約204,800通 |
ネット電話 | 約1,863分 |
地図 | 約1,398回 |
が出来るとのことですが、もし動画をHDや4Kなどの高画質で見ていたらもっと少ない時間になるでしょう。
格安SIMで費用を安く抑えたいのであれば、外出先での動画鑑賞は辞めてwifiのある場所で見るようにしましょう。
必要なアプリだけ通信させる
不必要なアプリにお金を払って通信させる必要はありません。
僕は外出先では最低限の調べ物と人との連絡くらいしか使わないのでそれ以外の通信をiPhoneの設定でOFFにしています。
モバイルデータ通信可能にしている僕のアプリ一覧
- Safari
- Google Maps
- LINE
- Slack
- facebook Messenger
- smartalk
- skype
- iPhoneを探す
設定は
設定app > モバイルデータ通信 下部のモバイルデータ通信を使用
で使用したいアプリだけをONにしましょう。
wifiを活用する
この1年でコンビニ各社など無料でwifiが使える場所が日本でも増えてきたように感じます。
またiOS用タウンWifiというアプリが便利で街ナカのwifiスポットに自動的に繋がってくれます。
このようにフリーwifiを上手く使ってそもそもスマホの通信量を減らしましょう。
電話の無い生活
僕は2年前に世界一周の旅に出る時に解約してからというもの、日本でいわゆる携帯電話の番号を持っていません。
最近は友人や家族との連絡は殆どLINEで済みますし、旅先で知り合った人とも大抵はfacebookなどを交換します。ですので電話番号が無くても生活には殆ど支障がありません。
困るのは何かの申請に書類に電話番号を書く時だったり、LINEなどのアプリやwebサービスの時のSMS認証時です。
いくつかのMVNOには月額150円ほどでSMSを受け取る機能を付与することができるので、SMSの認証などが必要な際はオプションで追加してしまうのが手っ取り早いでしょう。
公的な場所に提出する書類や仕事などでどうしても電話番号が必要になる時には僕はsmartalkというIP電話アプリの番号を書いて渡しています。
SMARTalkは月額の基本使用料などは無しで050から始まる電話番号を持つことが出来ます。
wifiやモバイル通信などのインターネットが出来る環境化にあれば、電話の受発信が出来ます。
こちらから通話をするときの料金が
- 固定電話へ : 8円 / 30秒
- 携帯電話へ : 8円 / 30秒
と割高だったり、少し繋がりにくいなどの弱点がありますが、無料で受信専用の電話番号を持つことが出来るのはとても有難いです。
また、実際に何かの用事で電話をしなければならない時はskypeを利用しています。
skypeは
- 固定電話へ : 2.26円 / 分
- 携帯電話へ : 10.81円 / 分
と通話料自体も非常に安いです。
これらの2つのアプリを使うことにより、元々あまり電話を使わない生活をしていたこともあり、電話番号が無い事のメリットは殆どありません。
しいて言えば、これらのIP電話アプリからはフリーダイヤルへ電話が出来ないのが不便です。
まとめ
簡単に4つのタイプ向けのオススメ会社を紹介してきました。
今回はMVNOビギナーに向けてある程度選択肢を絞って書きました。
2016年6月現在、MVNOは僕も全然追えていないくらいに増えました。この4つの分類に殆どの人は当てはまるだろうし、それ以外はどれも大きくは変わらないと思います。
月に1万円とかスマホに払う時代はもう終わりました。無駄な出費を抑えて1回飲みに行ったほうがハッピーですよ!